猫には二種類居るます。人馴れしてるコ、人馴れしていないコ。
そして犬には三種類。人馴れしてるコ、人馴れしていないコ。そして
「仕事熱心風なコ」。
僕は基本的には猫の方が好きなのですが、犬も嫌いではありません。
猫と違って表情が豊かなので接していても割りと楽しい。
アジアを旅していて夜間はさておき昼間に都市部を歩いていて犬に追っかけられる事はほとんどありません。それぞれそれなりに縄張りはあるんでしょうけど、かと言って
「俺の縄張りに入りやがって!」
と都市部で人間に対して吠え立てはしません。
あくまで都市部は人間の領域。犬は間借りしている立場をわきまえているのかもしれません。
しかし、自転車で郊外走ってると話は別です。
自動車修理工場や木工場、その他個人経営的な小さな工場が見えたら要注意。
タイでは犬を飼ってるのか居付いているのかはよく分からないのですがとにかくそうした所には犬が居る事が多いのです。しかも1頭なんてケチな事ではなく多頭飼いです。
日ごろ何もせずダラダラしている犬たちは
「俺たちって毎日タダ飯食わせてもらってご主人様に申し訳ない」
と思っているに違いありません。
僕が自転車で走っているのを見ると猛然とこちらへダッシュしてきます。
「ワンワンワンワン!!!」
一頭吠え立ててくると眠ってた他の犬まで「ビクッ」と反応して同じく追っかけてきます。
ただ、僕はその工場の前を通り過ぎただけです。工場に入っていくそぶりもなければ
見もしてません。
昨日も二回追っかけられました。平地だったら
「おーおー頑張ってるね、お仕事ご苦労さま」
と余裕の対応が出来るのです。
ですが今日は二回とも上り坂。いつもだったら後ろから追いかけてくるはずの犬たちが真横、いやあまりの僕の登る遅さに犬の方が勢い余って前に出ちゃってる始末。
犬たちは何も襲いかかっている訳じゃありません。追い払うのが目的です。ですから
噛み付いてくるほどの本気さは感じ無いものの、それでも犬に吠え立てられるのは気持ちのいいものじゃありません。
「不審者を追っ払ってる俺たちって役に立ってるだろ?」
と君らがご主人さまにアピールしたいためだけなんでしょ、ホントに!!
と追っ掛けられてプリプリしながら走るのでした。