色褪せて見えたペナン。                2013/11/26

「町で一番のボロ宿」

 

をまずは探すのが町に着いてからのいつもの行動だったのです。

マレーシアの地方都市だと自転車で30分もあれば一通り町の中を巡れてしまう。

そこで

「お、あの宿は見るべきだな」

とか

「奇麗だけどやっぱりお高いんでしょう?」

とか目星をつける訳でです。そしてまあ町にある殆どの宿を見て

 

「ココがボロくて安そうだ!」

 

との一軒に突撃するという流れ。これだとチェックインした後で少々不満が出てきても

 

「もしかしたら他の宿の方が良かったのではあるまいか・・」

 

と不安に陥る事がありません。なんせ一番ボロい宿だから不満など当然。むしろ

 

「一番ボロいのに結構良いやん、得したわ」

 

なんて思えてしまう位です。

 

しかし今日着いたペナン島ジョージタウン。バックパッカーが昔から多いという事で安宿が数え切れない位あるんです。そしてその殆どがバックパッカー向けのいわゆるゲストハウスというもの。しかも、軒並みお洒落感を全面に打ち出しちゃったりして妙に高かったりします。いくつか当たってみて安い部屋は窓の無い独房のような部屋だったり、そもそも満室だったり。

 

結局納得いかないまま割高な宿にチェックイン。

 

以前にこの町に来た時にはいかにもバックパッカーの町といった雰囲気を気に入っていました。宿も、両替屋も、旅行代理店も、その他色んなお店がバックパッカー向けに整備されていて「便利」「快適」を心地よく思っていました。

 

しかし、バックパッカーが闊歩するこうした観光地は今の僕にはもう色褪せて見えてしまうのでした。

 

それは僕が彼らに比べ既に若くないのもあるでしょうし、もっと強い刺激のある旅を覚えてしまったというのもあるのでしょう。

 

それでも以前楽しく思えた町が色褪せて見えるというのは寂しさを感じざるを得ない、そんな5年ぶりのペナン島でした。

 

ペナンのランドマーク、コムタ。建設当初は賑わってたのかもしれないが、今はもう老朽化していて中は薄暗く不気味ですらある。テナントもガラガラ。ドラクエとかだと頂上にボスがいそうな、そんな感じ。

 

ペナンは中華系とインド系の島。


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