自転車で旅をする以上いろんな箇所が壊れたり磨耗したりして自転車屋さんに行く必要が出てきます。
いわゆるママチャリだとか実用的に乗られている自転車は途上国ではどこでも乗られていて、
それを扱うお店も多く部品も簡単なものを使っているのが殆どなので修理等も比較的どこでも行えます。
しかし、スポーツサイクルとなると話は別。タイで言えばサラリーマンの月収が5-6万円という社会の中で人力で漕ぐ自転車に5万~10万20万を出して買うのはとんでもなく贅沢な趣味であると思われます。そんなに出すのであればバイクを買うのが普通で、実際タイには125cc前後の小型バイクで溢れています。
そんなワケでタイに限らず途上国ではスポーツサイクル店を見かける事はかなり稀。それでも遠くヨーロッパから、中国から、そして僕のようにマレー半島を上ってバンコクまで来た自転車は相応に整備の必要が出てきます。
途上国とはいえ東南アジアで屈指の近代的な大都会バンコク。いくつか洗練されたスポーツサイクル店があります。その一つに行ってきました。
中に入ると中にはたくさんの自転車と各種パーツ、アクセサリー類がよりどりみどり。
完成車からフレーム、変速機など一から何でも揃ってました。
次のステージはインド・ネパール。まともな自転車屋を期待するのが間違いです。。その次は中央アジア。ここでも期待はあまり持てません。一番の消耗品であるチェーンをここで買い、ギヤの消耗具合をメカニックに点検してもらったりしていると続々とお客さんが入ってきます。お金持ってそうなタイ人やおそらく駐在員の西洋人。その中に荷台をつけて薄汚れた自転車で店に来ている西洋人も。
明らかに長旅の途中でバンコクに立ち寄った風の自転車旅人。
僕は英語がすごく苦手なので西洋人に自分から話しかける事はほとんど無いのですが、同じ趣味を持つ人に対しては言葉の壁はわりと簡単に越える事が出来るようで今回も話しかけました。
ちょうど僕のリカンベントが店内で点検中という事もあり
「あの自転車は楽なのか?」
とか
「どのルートでここまで来たのか?」
とか
つたないながらも楽しい意思疎通が出来ました。
「外国語を上達させたいのなら外国人の恋人を作るのが一番」
なんて言いますが、
「同じ趣味の外国人と友達になる事」
なんてのもいいかもしれないと思ったバンコクのスポーツサイクル店訪問でした。
スペインから2万キロ走ってここまで来た彼。
僕がスペインからモロッコへ渡るつもりだと伝えると、ウチが港のすぐそばだからぜひ自分を訪ねて欲しいと名刺を貰いました。こういうのん、すごく良いです。