ケーキと銃弾。

数日前の昼12時頃、部屋で居ると

「パンパンパンパン!!」

とすぐ近くに乾いた音が4発程聞こえました。

タイの子どもの日という事もあり近所のデモ会場ではそれに伴った各種イベントもやっていたので、たぶん花火の音だと思ってさほど気にも留めませんでした。

 

知り合いがバンコクに来るというのでお茶をする約束があり、その待ち合わせ場所にいきいつものように軽薄な感じで

 

「おっす」

 

と言うと、なぜか力なく座り込んでいた彼女は青白い顔をこちらに向けるのでした。

聞けば待ち合わせ場所のすぐそばで銃撃があり、現場検証の警察が今さっきまで居たと言います。

 

さっきの乾いた音は銃声だったのです。またしても宿のすぐそば。

バンコクのカオサンの地理を知ってる人なら分かるかもしれません、バーガーキングの前です。

 

前回は早朝で僕も寝てたので気づかず、ただ人に聞いただけだったのですが今回は混雑している白昼の事件。シャッターには弾痕が穿たれていました。

ほんの小さな穴ですが、生々しいリアルさで僕に迫ってくるようでした。

 

とはいえ、明日からは近所のデモ会場も放棄され別の場所に移るとの事です。移るといってもバンコク中に分散してデモ会場を設置し、バンコクの交通を麻痺させるとの事ですから事態自体は深刻化する一方。それでもまあ宿の近所から銃撃の危険性は遠ざかるので移動はしないつもりです。

 

ま、近所に銃弾打ち込まれたからと言っていつまでもブルーになってる訳にもいきません。せっかくお茶するんだし、彼女も買い物があるという事でバンコクで一番の大きなデパートに行き、ケーキを食べてきました。

最近はお酒よりもこうして美味しいデザートやコーヒーなんかの方が会話を楽しむにあたっては良いんじゃなかいかなって思ってきた、銃弾とケーキの1日でした。

 

13日からは反政府側のバンコク占拠作戦。美味しいケーキを食べたバンコク伊勢丹前や、若者集まるMBKというショッピングモール前、交通の要衝である戦勝記念塔など主要な交差点が軒並み占拠・封鎖されます。

 

ある意味楽しみです。


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