2015/09/19-23 Nazca→Puquio
高度550mのナスカからこのルート最高地点4135mまで行くのに3泊4日。
最初の85kmはほんと乗れずにずっと押し。勾配はさほどじゃないんだけどリカンベントだと乗車不可能。仰向けで坂上るなんて出来る訳ないやん!
そしてこんだけの距離歩いたのなんか人生初。途中から「俺は今自転車旅してるんじゃない。登山してるんだ」と意図的に勘違いしながら歩いてた。
そうするとあらどうでしょう!登山してるのにバックパック背負わなくてもいいから楽に思えちゃう。荷物は全部この荷車に載せてるだけ。
勘違い万歳。
まあとは言うても空気だけは上がれば上がるほど薄くなってきちゃう。3000m台は静かに歩いてる限りは結構余裕。4000m付近になると
「あーあー、なんか頭微妙にキリキリするー」
な状態。気圧低くなって脳内の血管に作用する症状、つまり高度障害・高山病ですな。ま、コレも俺には吐き気症状ないだけマシ。
と、言ってもこの状態じゃあ野宿して寝るのがちょっと辛かった。眠いし疲れてるんだけどいまいちぐっすり眠れない状態。1時間に1回は目がぱちくり開いてしまう。頭痛、あと酸素不足っすかねえ。平地の60%しかないし。
あと空腹感はあるのに食欲がない。これも高度障害らしいんだけども、食べないと動かないので無理やり食べるんだけど、これも辛かった。自分で自分に無理やり食べさせるって。いくらMでもこういうのは嫌っすね。
そんな高地を抜けると次に現れたのはスケールのでかい谷。だいたい等高線に沿っての道になって結構乗れる。そして風景最高。ここらへんに来て
「うほー!自転車旅さいこー!」
ってわけで第一中継地点となるプキオって町に到着しました。この町で高度3100m位。空気が濃い~♪酸素うめえ♪
んでね、今さっきこの先のルート見たんですよ。てっきり
「丸三日かけて上ったアンデス、もう後は大した事ないやろ」
って思ってんですよ。でもね、、この次は4500m越え。
はあ、アンデス侮れず。
って思ってんですよ。でもね、、この次は4500m越え。
はあ、アンデス侮れず。
んじゃこの町で数日体力回復させた後、
「ちょっとアンデス越えてくる~第2ステージ~」
です。んじゃまた。
少し上ると世界最大の砂丘が見える。
ほとんど人の住んでないエリアだが主要道なのでトラックドライバーなんか向けの食堂が数十キロ毎にある。
登坂初日は標高1700m地点でキャンプ。
味の素グループが出してる即席麺。日系メーカーなのに美味くない。
リプトンは世界どこで買っても安心の美味しさ。
途中の食堂に居た犬。ペルーは犬がどこにでもいる。
途中の食堂で一緒になった人たち。
食堂で補給。
登坂2日目は標高3000m地点。
登坂三日目もまだまだ坂道は続く。
深い谷に沿ってまだまだ続く。
南半球の9月は春。サボテンの花の季節らしい。
ようやく標高4000m超の高原パンパ・ガレリアに到達。
食堂のお姉さんと。
高原地帯に入ってようやく自転車に乗れる。
登坂三日目は4000mで。高度障害の頭痛によりあまり眠れず。
アンデス越え前半で一番高いとこに到達。
高原地帯に住む野生のビクーニャ。警戒心強くて近寄れない。
下りは一瞬だ。
下ったと思ったらまた上り。
耳に鮮やかな飾りをつけるのがここらへんの放牧の特徴。
四日目でようやく宿にありつけた。