11/17-22 ウユニ(ボリビア)→国境→カラマ(チリ)
それは戦いだったように思う。ウユニからチリへの国境越え。
6日中5日、強い向かい風。いや強いなんてもんじゃない。
「やけくそ」
そんな言葉が連想されるくらいの風。平地なのに一番軽いギヤにしないといけない。強風の中に更に突風が吹く時などはもう降りて自転車押すすらできない。砂塵が叩きつける中ただ身を屈めて耐えるのみ。
なんでずっとこんだけ向かい風やねん。
道悪い過ぎやろ。アホ、クソボリビア!クソチリ!
罵声の限りを尽くして、そして負けそうになった。
けども、そんなもう馬鹿馬鹿しいほどの悪条件だったけれど途中からなんだか闘志が湧いてきた。
負けねえ、
こんなクソみたいな風と悪路とには負けねえ。これ走破して、後で「こんなアホみたいなとこ走ったんよー」って笑ってやる!
ウユニから420km。その内未舗装路250km。
6日かけて無事走破。
自転車旅人には有名な「宝石の道」からの国境越えは辛いって事は知ってましたがバスやトラックも通る主要国境であるはずのこのルートがここまで辛いとは。。アジア・アフリカ・ヨーロッパ、2年3万キロ走って一番の辛さでした。
しかし走破してしまえばいい思い出。ま、もう二度と走りたくないですけど。
チリに入ると6割から7割は白人で、スーパーなんかも先進国のそれ。そして物価も先進国なみ。スペイン語とスペイン人っぽい白人とで、ほんとスペインに来てしまったかのような感じです。
物価は高くなってしまったものの、スーパーに行けばなんでもあるし、道は綺麗だし、道渡ろうとしたら車が止まる!という自転車旅するには楽なところ。
そして2ヶ月ぶりに標高4000m前後地帯から降りてきたんで楽です。高地順応出来てたとはいえ空気薄いんで息は切れ易いし、ご飯も炊けなかったのが辛かった。ここは2200m。久しぶりに炊飯して温かいご飯とトマト入り卵焼き、そしてイワシ缶にしょうゆ垂らして食べてホッとしました。
ここで数日休養、装備の整備補修して次の目的地は1500km先のサンチアゴ近郊の日本人宿。そこで年越ししたいと考えています。
それでは!!
ウユニ出てすぐにある列車の墓場。
機関車以外にも貨車や客車などいろんなやつが。完全にマッドマックスの世界です。
途中の村の中にいた子リャマ。野良犬的なポジションでうろうろしてました。近寄ると微妙に逃げる。
だいたい12位から、早ければ9時位から強烈な西風が吹くんで毎日テント張る場所探すには苦労しました。しかし日が暮れるとぴたっと止みます。
国境手前はこんな奇岩だらけ。風で削られていったのかな、と思います。
両国をまたぐ鉄道。放置された貨車がいい感じでした。
風景はまるで火星のような感じです。ボリビア側はまだ放牧とかで人住んでましたがチリに入ると無人地帯。
高地で無人地帯はビクーニャの世界。
鉄道の車窓から眺めたい世界でした。自転車だとキツ過ぎて風景を楽しむ余裕に欠けます。
チリ側はほんと怖くなる位に不毛地帯。
夕方になり風も強いし一面遮蔽物無い荒野、テント張るのんどうしよう。。。という時に突如現れた石垣。テントにジャストサイズ。最高の野宿ポイントでした。僕だけでなく、誰か以前にここで野宿した形跡も。。
高地で沸点低いんでインスタントラーメンでも時間がかかります。
どれくらい風強いかというと、標識折れてるくらいです。
もうこんな道は進みたくない。。。
↓一番「辛かった」って事で関連して辛ラーメン