2015年01月03日 マラウイ・ンカタベイ(NkhataBay)
さーって、正月といえば酒。昼から飲んでも誰に文句言われないのが正月。
そして世界中どこでも飲まれている酒といえばやはりビール。酒が一般的に飲まれている国でビールが無いというのはまず考えられないほどビールはインターナショナルな酒なのです。
そしてここマラウィも例外ではありません。
新年迎えて
「あー酒飲みたいなあ」
と町をぶらついていたらトラックの周りに妙な人だかり。トラックの荷台のあんちゃんからから牛乳パックのような飲み物を皆が奪い合うように買っています。
近寄ってみていると、それは見慣れた牛乳パック・・・??
いや、??
「インターナショナルビール??」
そして
「シェイクシェイク??」
なんだコレは。堂々とインターナショナルビールと銘打っているのにも関わらず紙パック。そしてビールなのにシェイクしろ、とな?
もはや僕の今までのビール観を覆すこの一品。もう僕の全ての五感が
「これは不味いやろ」
と全力で訴えてきていましたが、気づいたら手に持って宿に帰ってました。
さて、正月です。そして新年の初酒です。流しの三角コーナーの残飯初飯の次がこれです。
開ける前によく振れ、と言われたので振ります。中身はシャバシャバしていてヨーグルトのようなトロミは無い模様。
外装は既に剥げていてなんだか汚い。製造年月日は1月1日。感覚的には紙パックの飲み物は要冷蔵ですが炎天下での販売なんでやや温め。あと何だか膨らんでます。発酵してるからか?腐敗か?
開けます。酸っぱい臭いとともに現れたのはコーヒー牛乳色の液体に何か雑穀を挽いたような粉がたくさん浮いてます。
なかなか右手は動きませんが、無理やり口に近づけて飲んでみます。
(゚A゚;)ゴクリ
う、マズっ!
微妙に甘くて酸っぱい、腐りかけの薄いヨーグルトにインコの餌のヒエとかアワとかを粉にして入れたような感じ。
とても飲めたもんじゃないです。酒というか完全に
「ゲロ」
です。吐瀉物です。1口飲んであとは湖にリリース。
なんなんだコレは??原材料見てみると、穀物と塩と砂糖と「イースト菌」
イースト菌かよ!
たぶん雑穀挽いて砂糖塩とイースト菌ぶっこんだだけの要するにドブログ。ほんとくっそ不味いです。値段は1リットルで約50円。
日本とマラウィは距離にして1万キロは離れているでしょうが、酒の味は1万キロ以上離れている感じです。
3泊すると4泊目タダというシステムの宿だったので計8泊。明日からようやく再び自転車旅人に戻ります。
それではまた。
この酒だけだと悲しくなるんでちゃんと普通のビールも買ってきました。不味くはないが美味くも無い。