日本でも指折りに有名で高い技術を持つホイールビルダー「ガソリンアレイ」さんからホイールの提供という形でサポートをして頂ける事になり、現在以下の構成で製作していただいております。
●RIM:MAVIC XM319 BLK 36H F&R
●HUB:SHIMANO XT DISC (M785L) 36H F&R
●SPOKE:DT CHAMPION SLV 2.0PL
●NIPPLE:DT BRASS SLV
ホイールは当初TREK6000というトレックのミドルグレードMTB完成車についていたホイールをそのまま履いていくつもりでした。先日ハブを始めてバラしてみるとその防水性の低さに愕然としました。そして玉押しも虫食い状態に。
さすがにこのホイールでは苛酷な長旅に耐えられそうもない。先人たちは「ホイールにトラブルを抱える」というのが常のようでしたし。
そこで以前にもホイール製作をお願いした事のあるガソリンアレイさんに
「世界一周にも耐えられるホイール」
の見積もりをお願いしました。
すると
「世界一周を達成し、私のホイールが最後まで壊れなければ、
それは世界一のホイールの証明になります。つまりその旅は私の挑戦でもあるのです」
とのお応えくださりサポートをして頂ける事になりました。
このホイールのサポートで、僕の旅へのスタンスが明確に変わりました。それは旅に良い意味での責任を感じられるようになった事。
もう、自分だけの旅ではなくなりました。ガソリンアレイさんのホイールが世界一だとの証明するための旅にもなるのです。
絶対に無事に、事故もなく凱旋しなくてはなりません。
ホイールが届きましたら写真や実走の初感なんかもアップするつもりです。
2013/08/07 追記
ガソリンアレイさんから届きましたホイール、実走してみました。
感想としては
「ボンドレガーの安物ホイールとの違いはよく分からない」
というものでした。
それはリカンベントという自転車の特性と、そしてなによりこのホイールの狙っている特性というのがあるみたいです。
リカンベントは立ち漕ぎが出来ません。体重載せて一気にダッシュというのも出来ません。ツーリングではとくにただマッタリ漕ぐだけです。そういうリカンベントでは「よく転がる」とか、そういうのはいまいち分かりにくいのでは、と思います。
そしてこのホイールが狙っている特性。ガソリンアレイさんは何よりも耐久性・耐荷重・剛性を重視して組んだとおっしゃってました。このホイールで「走って軽い」とは感じないだろうと。
と、いう訳でちょっと走っただけではこのホイールの良さというのは分かりそうもありません。
「全然不具合ないからそういえばホイールの事なんか気にした事もないわ」
位の縁の下の力持ちなホイールという事になるのでしょう。
またツーリング先で思う事あったら追記していきます
2014年02月20日 追記
旅立ってから丸5ヶ月約6000km走ったが
スポーク折れやリム割れやヒビ、振れともに一切無し。
まだまだ先は長いのであるけれど、それなりに悪路も走った。
「マヴィックは長距離に向かない」
とネットで読んだ事があるが、素人が組んだホイールとプロが組んだホイールでは同じ素材でも耐久性は天と地との差があるはずなので、
「素人が組んだマヴィックは長距離に向かない」
かもしれないが
「プロが組んだマヴィック」
は十分長距離に耐えるのではなかろうか。
今後のレポートに期待してほしい。
2014年8月 追記
一時帰国の際にガソリンアレイさんにて点検。走行1万キロ、スポーク折れ、リム割れは当然無し。フレは前輪まったく無し、後輪に1mmにも満たない僅かなフレ。実用上はまったく問題ないレベル。後輪は再びフレゼロにしてもらい再出発。