ビザに追われレジストレーションに追われ

ウルムチを出てから13日間、カザフスタン最大都市アルマティに昨日到着しました。

 

その間は休息日一切入れず毎日走り詰め。中国ではビザの滞在期限に追われてひたすら毎日国境目指して漕ぎまくり。600kmを12日間でこなすのはまあ無理の無いプランだったのですが、後半に控えた天山山脈越えでは立ってるのもやっとという強風に襲われ朝から夕方まででたった24kmしか進めない日もありました。

 

カザフスタンでは「入国後5日以内に主要都市で外国人登録する事」という法律があり、これまた国境から外国人登録オフィスのあるアルマティまで330km。5日丸々使っちゃうと役所の時間に間に合わないなんて事も考えられるので4日で行こうと漕ぎまくり。ずっと向かい風だったり、夜に強風に襲われてテントが崩壊しそうになったり。そしてアルマティ入りは冷たい雨に祟られました。

 

ここアルマティはインドからの乗継で一度足をつけた場所。そしてそこから飛行機でウルムチへは1時間ちょっと。今回同じルートを自転車で帰ってました。

 

自転車で、泣いて笑っての13日間。

 

東南アジア・インドでは毎日「今日はこの町まで進んで宿をとろう」、そうした旅でした。ですからおのずと「はやく宿について体休めたい」、その思いでいつも一杯で、そしてその思いで急かされる日々でした。

 

中国ではあんまり安宿だと外国人が泊まれなかったりしますし、泊まれてもあまり快適とはいえない雑居部屋だったり。カザフスタンでは途中に宿はほとんど無いみたいでしたし。

 

だもんで必然的に連日キャンプになったんですが、下手に宿泊まるより自分のペースで過ごせるんで返ってリラックスできたものでした。チェックインとかお金いくら?とか、そういう事ってストレスじゃないですか。キャンプだとそれが無い。ウイグルもカザフスタンも荒野や草原や、キャンプし放題な環境でしたしね。

 

アルマティでは外国人登録の為に2泊するだけでまた明日にはキルギスへ向かって出発です。キルギスの首都ビシュケクでは各国ビザ取得の為たぶん3週間近く滞在する事になりそうです。

 

写真を少し載せておきますのでよろしかったらどうぞご覧下さい。

中国では幹線道路下の橋の下みたいなとこにテント張る事が多かったです。ここだと夜露も凌げるし、意外と人目にもつきませんので。

ウイグル自治区を南北に横切る天山山脈を越えました。そのルート上にあった湖は4月末というのに結氷中。海抜2200m程ですがめちゃ寒い。ですがなんとも北海道網走付近の「流氷」みたいでなんとも美しい光景でした。

天山山脈越えルートはめちゃくちゃ奇麗に整備されているものの、ダラダラと続く上り坂と日によっては砂嵐に見舞われたりと中々大変な道程でした。しかし下りは最高。2200mから一気に1000m以上高度を下げる豪快なダウンヒル。風景はまるでスイスのよう。ただ、4月末ではめちゃくちゃ寒く下りを楽しむ余裕はあまりありませんでした。

道沿いの岩肌からの湧き水がこうして凍ってる位の寒さです。

カザフスタンに入ると途端に舗装状態は悪くなり、まるでパッチワークのように補修に補修を重ねた路面。速度も出ませんし、下りで速度が出るとポンポン跳ねてしまって非常に怖い思いをする事に。

カザフスタンは草原の国。牧草地にお邪魔してテントを張ってました。


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