キルギス首都ビシュケクに到着

キルギス首都ビシュケクに無事到着。ここまで8100kmですがパンク無しです。すごいぜパナレーサーRiBMOタイヤ。

 

「カザフスタンってどんな国?」

 

たぶん日本人ではカザフの知識なんて皆無だと思います。僕もそう。

 

「スタンってついてるからなんだか危なっかしい国では」と思っちゃいがちですが全然そんな事はありません。人々は非常に親切でフレンドリー。通り過ぎる車からは笑顔で手を振ってくれます。町や村も東南アジアやインドらへんでみられるような「貧乏臭さ」や「小汚さ」を感じる事はありません。道を走る車も小奇麗な日本車が多く、高級車であるトヨタランドクルーザーなんかは日本で言うところのワゴンR並みにめっちゃ走ってます。資源豊富で今急激に経済発展していて、途上国、ではなくマレーシアや台湾みたく「中進国」なのだそうです。

 

景色としては僕が走ったのはカザフスタンの南の端っこを600kmばかりですんで決してそれが全体を捉えてるわけではありませんが、思ったのは

 

「北海道みたい」

 

なだらかな草原の丘、そしてその奥に控える白く化粧をした山々。草原には牛や羊、そして馬の群れ。道を両側から守るように木立が植わっており、そこの木陰で草地の上にごろーんと寝転がってうたた寝する幸せ。

法律的にはもしかするとダメなのかもしれませんがそれらの木立はキャンプをするのにもってこい。下はふさふさした草地、日差しも風も人目も防げる木立、目の前にどーんと広がる草原や山々。

自転車ツーリングには最高と言っても良い国だったと思います。

 

さてここビシュケクではこの先の通る国のビザ4つを取る必要があるんでたぶん2週間以上は滞在の見込みです。

 

中国ウルムチから1200km程、休憩日わずか1日だけで駆け抜けてきてちょっと疲労も溜まってきてますんで休息するのにいい機会です。それではまた。

 

僕が通ったカザフスタンではこうした木立が道路沿いに頻繁にあります。時折放牧している羊の大群とかがやってくる以外は誰もきません。テント泊よくやる人には分かると思うんですが、木立の中で下が草地ってのがキャンプには最適な状況。柔らかくて寝やすいし、テントのペグも簡単に刺さりますしね。朝起きるとフライの内側にびっしり結露してますが、木立があれば乾かすのも問題無し。いやあ、いいとこでした。

 

起きると朝露が輝いていました。

草原地帯を走ってる感覚は北海道といったところ。

遠くに白い山々を見ながらの走行は清々しいものがあります。

カザフからキルギスへ入る道の途中で会ったスイス人カップル。南アメリカ最南端ウシュワイアをスタートしてスイスへと戻る旅の途中なのだそうです。「東南アジアから中国へ入ってここまで来たけどラオス以来初めてサイクリストと会ったわ!」と言っていました。彼らとは住所とブログアドレスを交換しあい「スイスに来たらぜひ訪ねてきてね!ウォームシャワーに登録してるから」との言葉を貰いました。バックパッカーでは「カウチサーフィン」という無償で泊まらせてあげるという国際的なコミュニュティがありますが、あれはバックパッカーという雑多な人たち向けですんでどんな人が部屋の提供者なのか分かりません。ウォームシャワーは提供者も利用者もサイクリストオンリー。同好の志として安心して使えるみたいです。

 

ただ、スイスに行くかどうかはわかりませんけど。

 

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