カザフビザ受け取りへ。

4月2日に申請したカザフスタンビザの受け取り日の9日、再び大使館へと行ってきました。ネットで調べると「受け取り日に行ったけどビザは準備出来てなかった」などとブログで書いてる人もいるなど「本当に今日受け取れるのか?」と不安を感じながら宿の2階から自転車を下ろします。

 

ゴミゴミした、文字通り路上にゴミだらけの安宿街をいつも通りの人ゴミを掻き分けコンノートプレイスへ。

 

インドの首都は「ニューデリー」というのはたぶんご存知だと思うのですがこの「ニュー」は「新大阪」の「新」と同じ意味です。つまりデリーの隣に作った新しい町。ニューデリーはデリーのすぐ隣にイギリス統治時代にイギリス人が都市計画に基づいて作った町です。道は広く多くの交差点は大きなロータリーになっていたり、街路樹も多く植えられていたりしてまったくインドらしくない非常に美しい町です。

 

なんだか自然と背筋が伸びて「町が美しいんだから俺もちゃんとしないと」なんて思ってしまう程。

 

その安宿街からだとコンノートプレイスというがニューデリーの入り口となるのですが、ここは5分歩くだけで

 

「やあマイフレンド!その服かっこいいね。インドはどこへ旅するのかね?タージマハル?それは大変だ。明日から鉄道はストライキで乗れないよ。でもせっかく日本からやってきたマイフレンドの為だし僕の友人がやってる旅行代理店で格安でタクシーチャーターしてあげよう」

 

というとても親切なインド人が話しかけてくれるありがたい場所。この場所でそんなクズみたいなインド人、いや親切限りないインド人に連れられて旅行代理店で5~10万円のツアーを組まさせてもらった日本人も何人も聞きました。ちなみにインドではエリート層たる大卒の初任給が3万円程度、それ以外は月収数千円程度が殆どだと思われます。

 

そんなコンノートプレイスも自転車だったらスルリと通過。

ニューデリーに入ると交通の流れは俄然スムーズになります。なんでかというと、ここにはサイクルリキシャや牛車など交通の流れを阻害させる乗り物は通行禁止だからです。自転車以外はエンジン着きの乗り物だけ。道幅が広く交差点がロータリーなのも威力発揮してるようです。100年前のイギリス人の都市計画すげえ!と思わざるを得ません。インドの無計画アメーバ増殖型都市とは大違い。

ニューデリーの道はこんな風に立体交差なんかもあってめっちゃスムーズ。日本だったら立体交差あるような大きな道だと間違いなく自転車通行禁止ですがそこはインド。サイクルリキシャはダメですが自転車はオーケーです。

道路がしっかり整備されてるのは良いんですが、あまりにも車道寄りの道路政策という向きもあって反対側に渡れなかったりします。それでもさすがは首都。歩道橋が時折あって、しかもエスカレーターまで付いてる。ニューデリー以外だったら信号すら設置出来ない&設置されてあっても壊れて放置されてるという国なのに。国の体面を保つ為に首都ニューデリーだけでも!という頑張りが見えます。

 

そしてエスカレーターに自転車載せてもまったく問題無いのもやはりインドです。さすがに自転車でエスカレーター使ったのは人生初。

ニューデリーには各国大使館が集まる「チャナキャプリ」という地区があるんですが、そこはまるで大きな庭園のようなエリアで区画が大きく各大使館も大きい。日本やアメリカ、フランス、中国、それにパキスタン・バングラデシュ等大国だったり隣接国だったりインドの建国当初から密接に交わってた重要国がほとんどな感じです。

 

それ以外の大使館は何箇所かのエリアに比較的まとまって設置されています。

 

カザフスタン大使館はニューデリーの南のはずれにある高級住宅街の中。今まで見てたインドは何だったんだろう?って位豪壮な建物が並びます。

大体どこもそうなのですが大使館や領事館のビザ部門は扱いが低いです。カザフスタン大使館ビザ受付は建物の裏。それでも一応塀の中の敷地内に入れて中にはテーブルとベンチがあるのでまだマシな方かもしれません。受付のインド人のおっちゃんもフレンドリーですし。

 

ビザ受け取り時間の11時30分きっかりに到着したのでさっそくおっちゃんに「受け取りに来た」旨伝えると

 

「日本人だね、ちょっと待って」

 

と奥の方に消えていき数分で赤い日本パスポートを手に持って再登場。インドでカザフスタンビザを申請する人はそう毎日毎日いる訳では無さそうなので、僕の前で「ちゃんとこのパスポートはこの人のものか」なんて確認もせずに

 

「ハイよ」

 

ってな感じで気軽に渡してくれました。

 

 

そして無事カザフスタンビザ取得!料金の0.0USDがなんだか嬉しい。日本人以外だったら30~50ドルはかかるはずです。

 

ちなみに入国2回可能のダブルビザ。ルート上カザフスタンは2回入国しなけりゃならないのです。1回入国あたり30日滞在可能なんですが最終入国期限が5月22日まで。

 

カザフスタン→キルギス→タジキスタン→ウズベキスタン→カザフスタン。

 

カザフスタン再入国までの走行距離は3000km超。このビザの二回目使用はどうやら無理そうです。どうやらウズベキスタンでもう一度取得せにゃならんようです。

 

ビザ取得、旅行者にとって面倒でもあり意外と取れた時の気持ち良さもあって楽しいイベントでもあります。

 

それではまた。


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