カトマンズという街はバックパッカーにとっては聖地であると共に天国であった。
それはインドでカレーに疲れインド人に疲れ、下痢をしてウンコを
漏らし大人としての尊厳を嫌という程傷つけられ旅の中の苦難の中で雲の上を見上げると
見えるところ、ヒマラヤの麓にあり人と人との間にふんわりとクッションを置ける人たちが住む
街。そこには旅人を癒すありとあらゆる食べ物がとても安く食べられる。
カトマンズ。
そこはインドを乗り越えるという試練があるからこそ輝く。
では更にその試練に坂道には不適という寝そべり自転車で行くという試練を加えてみてはどうだろうか。
その輝きは一層増すに違いない。
その眩くばかりに輝く聖地にリカンベントで赴かんとする俺。
現代の玄奘と言ってもいいだろう。
さあ孫悟空よ、サゴジョウよ、あと名前忘れたけど槍みたいなのん持った豚よ、
いざ行かん、聖地カトマンズへ。
ようやくヘトウラというカトマンズの麓の街までやってきました。距離にしてあと80km。
しかしここからが本格的な山岳路。日本のレベルを遥かに超えた九十九折りの道が延々と
遥か彼方まで続きます。カトマンズをエベレストに例えるのなら、この街はまさに
登山基地エベレストベースキャンプと言っても良いでしょう。
この街からカトマンズまでは地図上では宿のありそうな大きな集落はありません。
そして2000mを越えるであろう80kmもの山道を1日で走破出来るはずもありません。
途中でキャンプを想定してこの街で水食糧・調理用燃料(ガソリン)その他を調達。
いざ、明日から2日かけてカトマンズへアタックです。